ドイツでの婚姻手続き

ドイツでの婚姻手続き

日本人とドイツ人がドイツで国際婚姻の手続きを行う方法を共有します。

筆者の体験を元に作成しますので、自治体や州による細かなルールの違いは説明致しかねますが、コロナ渦で渡独しドイツで婚姻した経験をもとに書かせていただきます。また、お互い初婚であり子供がいない状況での婚姻を想定しています。

大まかな流れ

  1. お互い必要な書類を集める
  2. 日本からドイツへ用意した書類を郵送する
  3. 日本語の書類はドイツ語へ翻訳する
  4. 市役所の予約を取る
  5. Vollmacht(委任状)の確認
  6. Standesamtにて婚姻手続きを行う

▽ドイツ語で解説している記事

ドイツ語でドイツでの婚姻手続きについて詳しく解説してくれている記事を紹介します。パートナーのドイツ人の方におすすめですので、是非読んで頂いてお互い理解しながら手続きを進めていきましょう。

Timの旅(Tims Japan Blog):Wie man in Deutschland eine/n Japaner/in heiratet


必要な書類と準備

▽ドイツ人が用意する書類

Geburtsurkunde(出生証明書)原本1通
Vollmacht(委任状)原本1通

Geburtsurkunde(出生証明書)

本人が出生した町の市役所で入手できます。


Vollmacht(委任状)

日本から郵送でドイツへ書類を送り、その書類をもとに婚姻の予約をドイツの市役所で行うのですが、日本人側は日本にいるため直接手続きができないので、ドイツ人側に手続きを委任することを同意するための書類です。ドイツ人が市役所で入手し、それをPDFなどで日本人側へ送信、その後記入済みのVollmacht(委任状)を、その他の必要な書類とともにドイツへ返送する流れになります。Vollmachtの記入方法はこちら

▽ドイツ人がドイツでする事

自治体へのメール

ドイツ人側が住民登録のあるStandesamt(戸籍課)へ、日本国籍の人と結婚する旨のメールを書きましょう。どのような書類や手続きが必要か教えてもらえます。大きな都市であればHP上に記載があるかもしれませんが、コロナ渦のため担当者の対応が変わる可能性があるので確認を行いましょう。私たちの場合はこのメールの返答にVollmacht(委任状)のPDFを添付してくれていました。


日本語の書類を翻訳

日本から送られてきた全ての日本語の書類を、ドイツ語へ翻訳しましょう。自己翻訳ではなく公的な認証を受けた翻訳者による翻訳が必要になります。私たちの場合お値段は4ページの書類を日本語からドイツ語に翻訳してもらい250€でした。レスポンスが早く、評価が高いので使用した会社のサイトを紹介します。

おすすめの翻訳依頼サイト

https://www.interna-uebersetzungen.de/startseite.html

Standesamt(戸籍課)の予約

書類の翻訳が終わり、提出する書類がすべて揃ったら管轄の市役所へ提出に行きます。そこでVollmacht(委任状)の確認の予約と、婚姻手続きの予約の2件の予約を取りましょう。

▽日本人が用意する書類(ドイツへ郵送)

戸籍謄本原本1通
婚姻要件具備証明書原本1通
住民票原本1通
パスポートのコピー(コピー認証済のもの)原本1通
上記の書類にアポスティーユを付けた物
記入済のVollmacht(委任状)原本1通

戸籍謄本

私は念のために家族全員が記載されている戸籍謄本を取得しました。マイナンバーカードを取得しておくとコンビニで簡単に取得できるので便利です。また、ドイツに入国してからも使用する機会があるので3通取得しておくことをおすすめします。


住民票

マイナンバーカードがあれば、戸籍謄本と同様コンビニで簡単に取得できます。


婚姻要件具備証明書

この証明書は、自分が独身であり日本の法律上結婚することができる立場にあるという事を証明する書類です。独身証明書と混同されがちですが、少し様式が違うようなので私は念のため法務局で婚姻要件具備証明書を取得しました。法務局で申請してから約3日程で書類の作成が完了し、再び法務局へ取りに行きました。(郵送は受け付けていないそうです。)

取得場所地方法務局、本籍地の市役所や区役所、市町村役場
予約私が行った辻堂法務局は必要なかった(各々電話で確認してください)
必要なもの・一か月以内に発行されて戸籍謄本
・本身分証明書(パスポートが〇)
・印鑑
・結婚相手(ドイツ人)のカタカナ表記と生年月日
※相手のカタカナ表記は日本の戸籍に結婚相手の名前が載るのでその際に必要なようです。

パスポートのコピー(コピー認証済み)

コピー認証とは、そのコピー物が公的機関で発行された正式な書類のコピーであることを証明する認証です。例えば、自分のパスポートのコピーが、ドイツの基準で本当にパスポートのコピーであるかどうかは誰も証明できないので、ドイツ大使館がそのコピーにハンコを押して、そのコピーは正真正銘本物ですよ、ということを認証してくれるという仕組みです。

取得場所在日本ドイツ大使館/総領事館
西日本・東日本で管轄が異なります、各々確認してください。
予約ドイツ大使館は必要(電話ではなくオンライン上での予約)
ドイツ総領事館は予約は必須ではないようだが、要確認
必要なもの・パスポートのコピー
・パスポート原本
・手数料1部につき10€(レートはその時のもの、日本円での支払い可)

来館予約をしたのち、来館して必要書類と手数料を支払うとその場でコピー認証のスタンプを押してくれます。


アポスティーユ

アポスティーユとは、日本で発行された公的書類が、正式なものであることを外務省が証明する仕組みです。つまりこれまで集めてきた書類がドイツでも正式なものと同等に扱ってもらえるように、外務省が本物ですよ!とスタンプを押してくれるというわけです。戸籍謄本・住民票・婚姻要件具備証明書・コピー認証つきのパスポートのコピーが集まったら、まとめて外務省へ郵送しアポスティーユを取得しましょう。返送されるまでに約1週間ほどかかりました。

取得場所外務省
予約必要なし。ただしコロナ前は直接外務省の窓口での手続きが可能でしたが、2021年5月現在は郵送のみ対応可。送料は本人負担で、アポスティーユの手数料は無料です。
必要なもの申請書(クリックすると外務省HPに飛びます、そこから郵送での申請の欄にある申請書をダウンロードし記入してください。)
・戸籍謄本
・住民票
・婚姻要件具備証明書
・コピー認証付きパスポートのコピー
・返送先(自宅)の住所を記入した返送用の封筒(私は追跡ができるので郵便局のレターパックを利用しました。)


Vollmacht(委任状)

ドイツからパートナーにPDFなどで送信してもらって下さい。

詳しい記入方法はこちら


書類をドイツのパートナーへ郵送する

集めた書類をドイツへ郵送します。私は心配性なので念には念をいれ、用意した書類をすべてコピーして万が一に備え保管しておきました。結果何事もなく無事届いたのですが、膨大な時間と労力をかけて集めた書類ですので念のため…

書類をファイルにいれて折れや水濡れを防ぎましょう。私は郵便局で保険付きで追跡可能な国際郵便で送付しました。


日本での最も効率の良い書類の集め方

この順番通りに集めると非常に効率的だと思います。マイナンバーカードは取得済みという前提ですので、この機会にマイナンバーカードも是非作成してくださいね!

  1. コピー認証のために大使館の予約をする。(混んでいて間に合わないと怖いので予約は早めが〇。婚姻要件具備証明書がどれくらいで来るか分からないので日付は一か月後くらいで予約するのが良いです。)
  2. コンビニで住民票・戸籍謄本3通の取得・パスポートのコピー・Vollmacht(委任状)を取得、印刷。(マイナンバーカード最強です、自治体が対応していればコンビニで簡単に取得可能です)
  3. 地方法務局にて婚姻要件具備証明書を取得する
  4. ドイツ大使館/総領事館にてパスポートのコピー認証を取得
  5. その足で郵便局に行き、全ての書類を外務省に郵送しアポスティーユを取得する
  6. Vollmacht(委任状)を記入する
  7. 外務省から書類が帰ってきたら、Vollmacht(委任状)と一緒にパートナーへ郵送する。(必ず保険と追跡付きでね!)

ドイツで婚姻手続き

Standesamt(戸籍課)とは

書類をすべて用意し、無事ドイツへ入国が完了したらドイツの市役所の戸籍課であるStandesmat(シュタンデスアムト)にて婚姻手続きを行います。ドイツ人側の住民登録がある街の市役所や役場のStandesamtで手続きを行う必要があります。

Standesamtとは日本で言うところの婚姻届けを提出する場所なのですが、ドイツではここで新郎新婦が正装し、ブーケを持って親族などを呼び「結婚式」を行うのが一般的です。別の記事でも紹介しますが、Standesamtでの結婚式と教会での結婚式、さらに任意で会食などのパーティーなどを行うのが一般的で、日本の結婚式兼披露宴とは違いもう少し形式的で「儀式」的な感じがあります。私たちはコロナ渦ということもあり、Standesamtでのみ結婚式を行いました。詳しいドイツの結婚式についてはこちら

Dolmetscher(通訳者)の有無

婚姻の手続きは全てドイツ語で行われるため、ドイツ語が理解できない場合はDolmetscher(通訳者)を手配する必要があります。結婚詐欺や同意のない結婚を防ぐため、当事者(日本人側)が結婚の意味や、何が今行われているか全て理解する必要があるからです。

次項のVollmacht(委任状)の確認の際に、ドイツ語がどれほど理解できてるのか書類の内容をいくつかドイツ語で質問されます。そこで担当者の方が「この人はドイツ語分かってるな」となれば、通訳者なしで結婚の手続きを進めることができます。そもそも、予約の段階で「全くドイツ語喋れない」という方は、Vollmacht(委任状)の確認の際にも通訳者の手配が必要です。

ちなみに筆者は全くドイツ語ペラペラではないですし、ある程度基礎的なドイツ語ができるレベルでしたが、通訳者の手配代を節約するべく、通訳者なしで挑みました笑

事前に聞かれそうな単語などを旦那と練習し、本番の面接(と言えないほど短時間で済みます)を乗り切り、無事通訳者なしで結婚の手続きを終えました。面談対策はこちらの記事へ!

Vollmacht(委任状)の内容確認

書類の準備の段階で委任状を用意したと思うのですが、主にドイツ人と外国籍の者が婚姻する場合、委任状の内容を当事者(日本人側)が理解しているか、また内容に相違がないかなどを、Standesamtにて確認を行います。

前述したように、ドイツ語ができる方はここで、ドイツ語をどれ程理解しているか簡単な面接が行われます。ドイツ語が全くできない方は、通訳者を同行させる必要があります。

婚姻手続き

予約時間の10分前には到着するようにしましょう。時間になると役所の大きさによって違うのですが小ぎれいな部屋に通されます。そこで、書類の読み合わせを行い、誓いのキスそして、婚姻誓約書や名字をどうするかなどの書類にサインをし婚姻が成立します。婚姻成立後に「婚姻証明書」などのその後のVISA手続きに必要な書類が貰えますので大切に保管しましょう。

役所の担当者:Ich frage Sie, Frau 名前 , ist es Ihr freier Wille mit dem hier anwesenden パートナーの名前, die Ehe einzugehen, so antworten Sie bitte mit JA.(名前さんにお伺いします。あなたの自由意志を持って、今ここにいるパートナーさんと夫婦となることに同意する場合は”JA”と答えてください。)

あなた:JA(はい)

こんな感じで意思を確認される場面がありますよ!


まとめ

たくさん書いたので複雑そうに見えますが、実際にやってみたらそんなに難しくはありません。

・お互いに書類を集める。

・日本語の書類はドイツ語へ翻訳する

・書類をStandesamtへ提出、同時に予約も行う

・ドイツへ入国後、Vollmacht(委任状)の確認 ※通訳者が必要な場合同行させる。必要ない人はここでドイツ語のレベルチェックが同時に行われる。

・Standesamtにて婚姻の手続きを行う。

参考になるサイト

在日本ドイツ大使館 https://japan.diplo.de/ja-ja/service/ehed/901048

外務省HP https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/page22_000608.html#section3

実際に経験してみて、こうすればもっと効率的だったと思う順番で書きました。これから準備される方、是非参考にしてみてください。幸せな結婚生活はすぐ目の前ですよ~!

「ドイツでの婚姻手続き」への4件のフィードバック

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