ドイツの結婚式

ドイツでの結婚式は二つある!?日本とは全く違うドイツ流結婚式のホント。

ドイツではどんな風に結婚式するの?Standesamtって何?教会でやるの?などなどドイツの結婚式に疑問がいっぱいの方もいらっしゃると思います。今回はドイツの結婚式について解説していきます。

ドイツでの結婚式は二つある!?

ドイツ語で結婚式は”Hochzeit”と言いますが、“Standesamtliche Hochzeit(Trauungとも言います)(戸籍課での結婚式)”と”Kirchliche Hochzeit(教会での結婚式)”の二つの結婚式が存在します。

日本では、チャペルや神社で結婚式、その後に披露宴などの形が一般的ですが、結構お金のかかる「イベント・お披露目会」などの印象がありますよね。ドイツでは、どちらの結婚式も日本よりもう少し伝統的で格式高いと言いますか、儀式的な感じがあります。

Standesamtliche Hochzeit(役所での結婚式)

Standesamtとは戸籍課のことを指します。簡単に言うと結婚する際に、婚姻届けを受理し処理してくれる場所です。ドイツではStandesamtに婚姻届けを出す際に結婚式(婚礼式)を執り行います。役所の担当者の方が執り行ってくれます。基本的にドイツで結婚する方はすべてこの結婚式をすることになります。

ドイツの結婚式

手数料

日本とは異なり婚姻届けの提出・処理自体に手数料が発生します。自治体によってまちまちですが大体50€~100€が相場です。

服装

基本的に正装をします。男性はスーツ、女性は白いワンピースや白のセットアップなど、ウエディングドレスとまではいきませんが、白で統一感のある簡単な正装で行きます。ちなみに筆者は、白のロングスカートに白いレースのトップス、髪の毛はヘッドアクセサリーをネットで購入しメイクも全部自分でやりました。ですが、絶対に白でなきゃダメ、絶対に正装しないといけない、という訳ではなく本人達次第という感じです。

ドイツの結婚式
ドイツの結婚式

参列者

基本的に家族や親しい友人が数名参加できます。自治体によって執り行う部屋のサイズや豪華さが違うので一概に言えませんが、両親や兄弟のみの人も多いです。家族は正装してる人もいれば、そうでない人もいます。私の場合はコロナ渦だったので、相手の両親二人のみのこじんまりとしたものでした。

ブーケ

ブーケは男性側が用意するのが慣習です。女性側のことをイメージして作ったブーケをプレゼントするそうです。部屋に入ると、キャンドルなどと共にブーケ用の花瓶が用意されていてそこにブーケをセットします。

ドイツの結婚式
私はこんなブーケをいただきました

どんな事するの?

式の内容は

  • 担当者の方が婚礼の言葉を読み上げ
  • 誓いの言葉・キス(キスは担当者の方によりけり)
  • 婚姻届けへのサイン
  • 名字が変更になる場合はその書類へのサイン
  • 婚姻証明書の交付

が基本的な内容です。ここでとってもロマンチックだなぁと感じたのは、担当の方が婚礼の言葉を読み上げてくれるのですが、二人の馴れ初めやストーリーをとっても素敵な言葉でまとめてくれロマンチックに仕上げてくれます笑

私達の場合は結婚の申し込みを予約した時に、二人の簡単な情報を聞かれました。どんな風に出会ったのか、どれくらい付き合ってたのか、二人はどんな関係かなど、二人のほんとに簡単な情報をもとに、そんなに広げられる!?と驚くほどの素敵なスピーチを作ってくれました。

裏話

ぶっちゃけ、Standesamtでの結婚式が感動のものになるのか、はたまた形式的なあっさりしたものになるのかは、担当者の方によります。笑

私達を担当してくれた女性は、非常にフレンドリーで優しく、素敵なスピーチを作ってくれたのですが、彼女の前任の担当者はリタイア直前の長年そこに勤めている方で、その方のもとで結婚式を行ったカップルは非常に形式的で、別にロマンチックでもなく、さっぱりした式だったそうです。どんな担当者に当たるか運だなあと思いました汗


Kirchliche Hochzeit(教会での結婚式)

キリスト教徒の方が教会で執り行う結婚式です。日本のようにチャペル付きの式場とかではなく、本物の教会で執り行われます。日本でいう神前式みたいなものでしょうかね。2009年以前はStandesamtでの法的な婚姻のあとに教会での結婚式を行うルールでしたが、現在は法的な婚約の前にも教会で結婚式を挙げることができます。

どんな人が教会で結婚式するの?

キリスト教の教会で結婚式をするのは、無論キリスト教徒です。ドイツで言うキリスト教徒とはKirchensteuer(教会税)を支払っている人に該当します。パートナーがこの税金支払っているのならば、ドイツの教会で結婚式をあげることができます。

手数料

教会税を支払っているので、基本的に無料で挙げることができます。場所代や神父様へのお布施などは基本的にありませんが、飾りのお花などの代金は自己負担になります。

服装

ここではStandesamtの時と違い、タキシードにウエディングドレスが一般的です。ヘアメイクなどもプロの方に依頼する方も多いです。参列者の方も正装します。


ウエディングパーティー

役所での結婚式、教会での結婚式の他に、レストランを貸し切ったり、自宅の庭などで簡単にウエディングパーティーをするのも一般的です。プレゼントをもちより、ダンスやゲームなどで楽しみます。基本的には新郎新婦側がおもてなしをするという形です。


まとめ

ドイツでの結婚式は日本の結婚式と大きく違うことが分かったと思います。日本では法的に夫婦になった後や前に、家族や友人に結婚をお披露目したり感謝する場が結婚式ですが、ドイツでは結婚する瞬間をお祝いしてもらうという感じでしょうか。

筆者も最初、「え、なんで婚姻届け出すだけなのに正装するの?」と疑問に思いましたが、法的に夫婦になることと、神の前で誓うことは全く違うことで、もっと格式高いものなんだよと教えてもらいました。

もちろん人によって形式は様々ですが、ウエディングパーティーをしない人もいれば、結構豪華にする人もいます。ドイツ人パートナーと結婚を考えている方には、婚姻手続きについての記事もおすすめです。

「ドイツの結婚式」への1件のフィードバック

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です