コロナ渦ドイツ入国完全レポート

コロナ渦でのドイツ入国についてレポートしたいと思います。

筆者は2021年3月28日に、ドイツ人男性と婚姻のためドイツへ入国しました。何度も入国した経験のあるドイツですが、コロナの影響により入国自体かなり厳しい状況でした。出国前の準備空港での様子についてレポートしたいと思います。

ビザ

通常、日本人がドイツに入国する際はシェンゲン協定があるため最大で90日間の滞在が許可されています。出入国に審査がありませんし、ランディングカードを飛行機内で記入しパスポートを見せればスムーズに入国することが可能でした。しかし、コロナウイルスの影響でドイツ政府はあらゆる国に入国の制限をかけている状態です。日本は2021年5月現在でまだドイツ政府が指定する低リスク国に入っていないため、一部の例外を除き原則ドイツへの入国が制限されています。

交際ビザ(カップルビザ)

今回私がどのビザでドイツに入国したかというと、「交際ビザ」です。

実際はこのような名前のビザは存在しないのですが、コロナ渦で入国制限が相次ぐ中ドイツ政府が出した例外的措置の一つです。日本は前述したようにドイツの入国制限の対象ですが、家族の呼び寄せ・家族の短期滞在等の理由による入国は例外的に許可されています。その「家族」の中に婚姻関係にないパートナー、つまり恋人も含まれているのです。

簡単に言うと、交際相手がドイツ人で、交際していることを証明すれば、恋人という立場でドイツに入国することが可能であり、短期滞在者としてビザを発給しますよ、といなんとも優しいドイツ政府の例外的措置です。

参照サイト:https://www.de.emb-japan.go.jp/itpr_ja/konsular_coronavirus200313-1.html#04bouekitaisakuD(在日本ドイツ大使館)

では、恋人の入国に何が必要なのか詳細を確認していきましょう!


入国に必要なもの

招待状(Einladung)

ドイツ国内に居住しているパートナー(恋人)による招待状が必要です。フォーマットは決まっておらず、私たちはネット上で拾ったフォーマットを利用しました。

参考にしたフォーマットサイト:https://www.stefan-liebich.de/kontext/controllers/document.php/1653.f/9/56fab0.pdf

このリンクの1ページ目のみを埋めて、印刷し空港に持参しましょう。

招待者(ドイツ人)の身分証の写し

招待者、ここでいうドイツ人の身分証明書の写し印刷しましょう。パスポートが確実で安心です。

長期的な関係であることの証明(疎明書類)

その恋人と今後も長期的な関係が続くことが見込まれる、という二人の関係性に二人が署名した書類のことです。フォーマットはドイツ連邦政府のHP上でドイツ語版・英語版がダウンロードできます。筆者はどこにもトランジットせずドイツに直接入国したのでドイツ語版を用意しました。

疎明書類のフォーマット:https://www.bundespolizei.de/Web/DE/04Aktuelles/01Meldungen/2020/03/201203_231_erklaerung_beziehung_download_site_anmod.html?nn=5931604#download=1(ドイツ連邦政府フォーマットダウンロード)

これまでにも会っている証明

二人が以前にもドイツや日本で会っている、ドイツに入国したことがあるということを証明しなければいけません。パスポートの出入国スタンプ等や航空券などで証明することができます。

二人で写ってる写真

必須ではないですが、二人で写っている写真があると安心です。スマホで見せれるようにしておくのでもいいと思います。

抗原検査・PCR検査の陰性証明書

2021年3月30日以降ドイツに入国する際は、抗原検査またはPCR検査による院生証明書の提出が必須になっています。

検査の種類時間制限
抗原検査(唾液などで行う)入国の24時間前
PCR検査(鼻やのどの粘膜で行う)入国の72時間前

入国の〇〇時間前、という意味は、飛行機がドイツの土地に着陸するその瞬間から起算して24時間前、または72時間前という意味です。なので時差を考慮する必要があるので注意しましょう。

私の場合、搭乗の前日(時間はドイツ着陸の24時間前になるように計算)に、浜松町のクリニックでPCR検査を受け、翌日夜のフライト前に、検査結果を受け取りにいきました。陰性証明についての詳しい情報はこちらの記事をチェックしてください。また、わたしが実際にPCR検査を受けたクリニックはこちらです。↓

https://www.tcclinic.jp/pc/pcr/visit/?source=listing.adwords.skygate&utm_source=google&utm_medium=pcr_cpc&utm_campaign=pcr_brand&gclid=CjwKCAjwtJ2FBhAuEiwAIKu19gaV0YnRIYY4aGuPx-oCGUAo3y3y8C64kSQNfsspHZe8ZLckDMvwBxoCfc8QAvD_BwE


飛行機のトランジットについて

日本からドイツ以外の国でトランジットを経てのドイツ入国はおすすめできません。ドイツに直接入国する飛行機を取りましょう。ドイツ政府が出している恋人ビザのような例外措置が、トランジット国で通用するかどうか、書類がドイツ語のため説明しきれるかどうかが分からないためです。

例えば、フィンランド経由でドイツに入国する航空券を購入した場合、フィンランドはEUなので、フィンランドでEU内に入国する審査を行います。ここでドイツの恋人ビザについてフィンランド人の入国審査官にいくら説明しても、知らない可能性が高いからです。

フランクフルトなど、ドイツに直接入国する飛行機を取るのが今のこの情勢ではベターだと思います。


出国前の注意点

筆者はANAとルフトハンザの共同運航便を予約したのですが、出国前の羽田空港のANAカウンターで荷物をチェックインする際、かなり手続きに時間がかかりました。

担当していただいたスタッフの方も世界中のルールをすべて理解しているわけではないので、確認に時間がかかりました。用意していた書類は全てドイツ語でしたが、一応その書類とドイツ大使館のページをスクリーンショットして見せながら、恋人でも書類があればドイツに入国できることを説明しました。

スクショしたページはこちら:https://www.de.emb-japan.go.jp/itpr_ja/konsular_coronavirus200313-1.html#04bouekitaisakuD(ドイツ大使館)

日本出国前にドイツに入国できる証明がなければ、航空会社も飛行機に乗せるわけにはいかないそうです。無事にチェックインできると、保安検査場を抜けて飛行機に搭乗するまではいつも通りの流れでした。


ドイツ入国

飛行機の中

飛行機はガラガラでした。エコノミークラス三人掛けの窓際の席を予約していたのですが、ガラガラだったので三席全て使ってフルフラットで寝ていました笑

機内でフランクフルト到着の少し前に入国に関する注意事項や入国前の事前登録などについて書かれた紙が配布されましたが、書いてある内容は「恋人ビザ」で入国する人には関係のない内容でした。日本は2021年5月現在もリスク地域に指定されておりませんので,登録義務デジタル入国登録(DEA)),隔離義務はありません。

入国審査

入国審査では、用意した全ての書類とパスポートを提出しました。入国審査では私はドイツに入るための書類ちゃんと用意したし、全部のルール把握してます!的な態度が大事です、オドオドしてはいけません笑

聞かれた質問は、「以前ドイツに滞在したことはありますか?」のみでした。

「Yes」と答えるとスタンプを押してくれ、無事入国することができました。ここで間違えると大変なので、聞き取れなかった場合はゆっくり確認しましょう。


まとめ

現在のルールで、ドイツ人の恋人がいる方でもドイツに入国することが可能です。

必要書類をしっかり用意して入国審査乗り越えてください!

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