ドイツで自転車の盗難を回避する8か条
何故か日本人はドイツで自転車の盗難に遭いやすい気がします。ドイツで自転車の盗難に遭わないコツをご紹介。
ドイツ移住後、自転車を購入する方も多いのではないでしょうか?楽しいドイツ生活が自転車を盗まれて台無しにならないための鉄則を伝授いたします。
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自転車の盗難(Fahrraddiebstahl)
2020年の統計によると、ドイツの年間の自転車盗難件数は防犯登録された自転車だけでおよそ145,000件。申請されていないものを含めると260,000件と言われています。(出典dbd)
特に都市部ではその被害は深刻さを増しています。
そんな自転車の盗難が多いドイツでも、とりわけ日本人の方が自転車の盗難に遭いやすい傾向にある気がします。その理由は日本式の自転車の施錠や駐輪方法がドイツでは格好の餌食だからです。そもそもドイツで購入できる自転車には、日本のママチャリのように元から鍵が備わってるものは少なく、鍵を別途購入して施錠する形になります。
ここで、筆者がドイツ留学時代に聞いた日本人の知人のお話しを共有します。
彼は留学した当初、市の自転車オークションにて100€で中古の自転車を購入したのですが、2週間後に盗難に遭ってしまいました。そこで可哀そうに思った大学の教授が、600€程の少し高級なマウンテンバイクを彼に譲ったのですが、譲ってもらったその日の帰り道にスーパーに寄り、そこでまた盗難に遭いました爆
よくよく話を聞くと、タイヤにチェーンをかけただけで自転車を固定していなかったとのことでした。こんな感じで日本の常識で自転車に乗ると、いとも簡単に自転車の盗難に遭ってしまいますので注意しましょう!
盗難に遭わないための8か条
▽その1 頑丈な鍵を用意する
ワイヤーなどの鍵は簡単に切られてしまうので、鎖タイプやU字の鍵など頑丈なものを用意しましょう。おすすめはドイツの老舗鍵メーカー「ABUS」。1-15までの強度レベルがあり、8以上のレベルの物がおすすめです。最低でもレベル6以上を用意しましょう。実店舗で購入するとかなりお高いのでAmazonがおすすめ。
▽その2 動かないものに固定して施錠
駐輪する際は、地面から決して動かない駐輪用ポールや、木などにくくり付けて施錠しましょう。自転車に鍵だけ通してその辺に駐輪するのはアウトです!
▽その3 鍵は車体とタイヤホイールに通す
チェーンを車体部分と、タイヤのホイール部分の両方に通して使用しましょう。
ホイールだけに鍵をかけた状態だと、タイヤ部分だけ外してボディだけ持っていかれる可能性があります。必ず「ボディ・ホイール・地面から動かないポール」に鍵を通して施錠しましょう。
▽その4 鍵はなるべく上の方につける
鍵を施錠する場所は前述した通りですが、鍵の位置ははなるべく上のほうに持っていきましょう。鍵が上部にあると窃盗犯は上の方で作業することになるので、人目に付きやすくより安全だからです。
▽その5 中古の自転車に乗る
新品やブランドの自転車は盗難率がぐっと高まります。部品だけでも売れるのでタイヤやチェーンの盗難被害にも遭いやすいです。スーパーにいくときや、ちょっとそこまでの街乗り用には中古自転車を活用しましょう。
市の自転車オークションやリサイクルショップ、知人に譲ってもらうなどして中古の自転車を手に入れましょう。特に市のオークションは格安で自転車が手に入るので非常におすすめの方法です。
参考記事:「自転車が格安で手に入るFahrradversteigerungってなに?」
街乗り用とは別に、ロードバイクなどの高級な自転車や、新品の自転車はなるべく自宅の玄関や、地下室など他の人が入ってこれない場所に駐輪しましょう。
▽その6 人通りの少ない場所に駐輪しない
路地や住宅街など、人通りが少ない場所での駐輪はなるべく避けましょう。窃盗犯は人通りが少ないと作業がはかどります。なるべく駐輪場とされている場所や、人通りが多く人の目がある場所に駐輪するようにしましょう。
▽その7 いつも同じ場所に駐輪しない
いつも決まった時間に決まった場所に駐輪すると、窃盗犯は品定めしている中であなたのだいたいの予定を把握することができてしまうからです。平日の朝いつもの場所に停めて、5時頃帰宅するから日中の内に、、、なんて考える悪い奴もいます。
▽その8 必要に応じて鍵を二個使う
チェーンタイプとU字タイプの鍵を二つ使って「ダブルロック」する方法もおすすめです。ダブルロックされていると、前輪・後輪・ボディの全てを施錠することが可能で盗みにくいのは元より、窃盗犯に警戒している印象を与えらるので抑止に繋がります。
まとめ
残念ながらドイツで自転車の盗難は非常に多いです。特に鍵のかけ方や基本的なことを理解していない日本人は標的にされやすく、悲しい思いをしてる人も多いと思います。
是非実践して、楽しい自転車ライフを!