ドイツZollamtに荷物を取りに行ってきた

ドイツZollamtに荷物を取りに行ってきた

ドイツ在住者にとっては通過儀礼のようなものでしょうか笑 Zollに荷物を取りに行った際の必要書類や税関でのやり取りをレポートします

日本から四箱の段ボールを送付した私ですが、無事(?)二箱はデュッセルドルフのZollamtにて足止めを喰らい、今回荷物を取りに行ってきたのでレポートを書きたいと思います。

DeutschePostからの手紙

ポストに投函されたZOLLと書かれたお達しです。この手紙が来たら管轄のZollamt(税関)まで荷物を取りに行かなくてはなりません。

今回私が受け取った内容としては「あなた宛てに到着した荷物の関税情報に不備があるので確認しに来てください」とのことでした。さらに、10日以内に荷物を取りに来れなければ一日50セントの保管料を徴収するというので、速やかに受け取りに行くことをおすすめします。

ドイツ移住のため日本から自分で自分宛に荷物を船便で送付し、かなり調べて完璧と思える状態で送ったのですがそれでも税関に引っかかってしまいました…

荷物に入れたのは、緑茶や中古の靴、夏服など引っ越し荷物+食品少しというような内容でしたが、それでも税関様は何の気まぐれか招集をかけてくるというわけです。


電話予約(コロナ渦)

コロナ対策として、取りに行く前に予約が必須でした。

書類に書いてある管轄の税関に電話して、受け取りの予約を取ります。メールなどでも予約できるフォームもあるようですが、電話が早いです。

私の管轄の税関はDüsseldorf Reisholzでしたが、朝一で電話し、翌日の朝一番の予約を取ることができました。

ドイツZollamtに荷物を取りに行ってきた
DüsseldorfReisholzの税関

持参した必要書類

実際に使用したのは関税からの手紙とパスポートのみでした。ご自身の状況と照らし合わせて一応持っていくと安心な書類を紹介します。

▽税関からの手紙

一式持っていきましょう。私の場合は荷物の伝票のコピーのみチェックされましたが、ここはドイツですので、人によって場所によって対応が違うと思います。

▽身分証(パスポート)

パスポートが確実です。

▽住民登録票

全ての場合に必要ではありませんが、一応持っていくといいと思います。

税関では、その荷物が輸入禁止品がないか、課税対象になるような高額なものはないか、商業利用(仕入れ)ではないかなどが確認されます。

今回私は完全に私物でしかも日本で使っていた中古の靴や洋服と少しの食品しか入っていなかったのですが、税関で止められたからには「ドイツ人と国際結婚して、引っ越しの荷物として送りました。全て私が個人的に使う物です!」という事を職員に対し証明しなけれならなかったのです。

そのためには、ドイツ国内にきちんと住居を据えていることを証明すると信用度が上がるので住民登録票を用意しました。

▽婚姻証明書(Eheurkunde)

全ての場合に必が要ではありません。

私の場合、結婚後旦那の名字を選択したのですが、日本のパスポートは旧姓のままなので、荷物の宛名とパスポートに書いてある名前が違う状態でした。

それを説明するため、婚姻証明書を持参し「結婚して名前が変わったこと、パスポートは日本のものだから変更されていないこと」を証明しなければなりません。

▽現金

関税の支払いにはVISAやMasterなどのクレジットカードも使用可能と記載がありましたが、何度も言いますがここはドイツなので念のため現金も持参しました。

▽中身の領収書

これはあれば、の場合ですが、高額な商品や説明が必要なものは、購入時の金額がわかるレシートを要求されることがあります。

口頭で内容物をいくつか説明したりはしましたが、特にレシートの提示を求められることはありませんでした。


税関の様子

予約時間5分前に到着し、受付などは特になく一番奥の荷物受取の場所へ行きました。用意した書類とパスポートを提示してしばらくすると、職員の方が私の荷物を目の間ににドン!ドン!と置きます。

ここで聞かれた質問は

  • 誰がこの荷物を送ったのか
  • 何のために送ったのか
  • パスポートと送り主の名字が違うのは何故か

の三点でした。自分で自分に送り、結婚のためにドイツに移住してきたので引っ越しの荷物として送ったこと、結婚して名字が変わった事を口頭で説明。特に用意した書類の提出までは求められませんでした。確認が終わるとおもむろにカッターを渡され、目の前で荷物を開けるように言わます。

手袋装着で中身を職員の方が確認しながら、あれこれ出してきて「これはなんだ」と聞いてくるので、答えていきます。

職員「これはなんだ」

私「緑茶」

職員「これはなんだ」

私「緑茶」

職員「これはなんだ」

私「それも緑茶」

職員「これはなんだ」

私「みそ」

職員「おk、みぞな」

私「(“みぞ”じゃなくて”みそ”な)」

こんなやり取りをしながら中身を確認していきます。爆

中身のチェックは終わり、書類にサイン、コロナ用に連絡先を記入してやり取りは終了。お金は1セントも支払ませんでした。ガムテープを貸してくれるでもなく、開けっ放しで中身をかき回された荷物を持って帰宅しました。

え、関税払わないなら何故私はこんなへき地まで呼び出され、重たい荷物をもってタクシー代を払って帰らなければならなのだろう…


まとめ

税関に呼び出されても、きちんと書類を用意して中身を説明できれば、非課税で荷物を持ち帰ることができました。

税関って基本郊外のへき地にあって、電車もバスも使えないような場所で、受付は平日のみ8:00-15:00までしかやってないしで、仕事してる人や車がない人はいったいどうやって取りに行けって言うんでしょうか…

結局どこに不備があったのかも、何がダメだったのかも何も教えてはくれませんでしたが、無事に荷物が手元に来たのは喜ばしいことですね!なんかドイツの洗礼を受けたような気分でした。

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