ドイツで電車が運休!?振替輸送(SEV)について
ドイツで公共交通機関を利用するなら絶対に知っておいた方が良い、振替輸送システム「SEV」について
雨や雪などの悪天候、人身事故などドイツで使用するはずの交通機関が止まったらどうする?覚えておくと必ず役立つ、ドイツの振替輸送システムについて。
Schienenersatzverkehr(SEV)
ドイツ語で振替輸送は
「Schienenersatzverkehr」、略して「SEV」と呼ばれます。また簡単に「 Ersatzverkehr 」とだけ表示されることもあります。
例えば電車が悪天候で動かない場合バスやタクシーなど別の手段が提供されます。追加料金などは一切かからず、購入してあったチケットで目的地まで連れて行ってもらえます。
Geplanter SEV(計画的運休)
工事などのため、事前に予定が組まれ電車が運休になることを指します。駅の掲示板や鉄道会社のHPなどに計画運休のお知らせがよく載っていますので、使用する駅の情報はこまめに確認するようにしましょう。
ちなみに、ドイツでは日本のように深夜に工事を完了させ翌日の朝には魔法のように元通りなんて事は絶対にありません。しっかり電車を停めて日中工事が行われます笑
例えば、U-Bahnが運休した場合はバスなどで振替輸送するのが一般的です。U71のラインが運休の場合、電光掲示板にU71と表示されたバスが所定の場所に到着します。もちろん電車のチケットで乗車可能です。
Ungeplanter SEV(偶発的運休)
突然の悪天候や人身事故など予期せぬ理由で運休になることを指します。この場合アナウンスや駅の掲示板で振替輸送の指示が出るのが一般的です。バスなど大型の振替輸送では間に合わない場合、SEVタクシーが来ることもあります。
また、振替輸送のタクシーに乗車する場合は次のことに注意しましょう。
- SEVと表示のあるタクシーに乗車すること(乗る予定のチケットがあれば無料です)
- SEVと表示のないタクシーの場合料金を事前に聞くこと
- 場合によっては他の人と相乗りになる(できる限り多くの人を一度に輸送するため)
- 電車が動いている最短の駅で降ろされる事が多い(そこからは地下鉄なので再び移動)
- 我先にとSEVタクシーに人が集中するので、負けじとタクシーが来たら参戦すること
特に気を付けてほしいのは、SEVと表示されていないタクシーです。困っている人の足元を見て法外な値段で乗せられる可能性もあります。必ず乗車前に「〇〇駅までいくらで行けますか?」と尋ねて自分が許せる範囲であれば利用してもいいと思います。
まとめ
突然のトラブルに覚えておくと絶対役立つ
「 Schienenersatzverkehr(SEV) 」
ドイツの鉄道会社は日本のように親切に人が出てきて説明しない事が多いので、掲示板やアナウンス(しかもドイツ語だけのときもある笑)、HPなどがら自分で情報を取りに行く必要があります。もし遅延や運休などのトラブルが起きた場合は「SEV」の看板を探して振替輸送を利用してみましょう。