ドイツで家を探すコツとヒント
ドイツでの家探し。申し込んではいるけどなかなか返信がもらえない・内見できない。そんな方に「ちょっとしたコツと裏技」をお届けします。
ドイツでの家探し。
なかなか希望の物件に出会えない、そもそも内見に誘われない!
そんな状況に陥ってしっまていないでしょうか?
賃貸市場が完全に売り手市場のドイツでは、家探しにもコツが必要です。
この記事では、自分なりに頑張っているけどなかなか家が見つからないという方のために
ドイツで家を探す際のコツを紹介します。
コツをつかんで、上手に効率的に家探しを進めていきましょう!
※筆者の経験則になりますので、全然効果なかった!というクレームは受け付けておりません笑
Contents
この記事を読む前に
この記事を読む前に、ドイツの賃貸市場について、ドイツで家を借りるという事についてあまり分からないよ、という方はこちらの記事を先に読むことをおすすめします。
勝つためには敵を知るところから!
ドイツの家探しは、間取りや家賃だけでなく物件の様々な側面を考える必要があります。こちらの記事を読むと、自分の希望する物件条件は何なのか、もう少し明確に分かるようになると思いますので、是非一読してみてください。
①おすすめの探し方は物件情報サイト
一番効率がいいのは、Immoscout24やImmoweltなどの物件情報が集まっているサイトを利用する方法です。
もちろんお金がある方はエージェントに頼む、人脈が広い方は友人・知人から紹介してもらうのもいい方法です。
ですが大多数の方はそうではないと思うので、物件情報サイトを使っての家探しをおすすめします。
上記で紹介した2サイトは、大手で利用者が多く、物件の更新頻度や掲載数も多いので一番おすすめのサイトです。
二つとも登録したら下準備はばっちりです。
②プロフィールは可能な限り埋める
物件情報サイトを介しての家探しだけでなく、全ての方法に共通して言えるのは
自分のプロフィールを可能な限り詳細に埋めましょうという事です。
氏名・年齢・生年月日・収入・家族構成・喫煙状況・ペットの有無・勤務地・通っている学校
思いつく限りのプロフィール全部です。
貸し手は文面上の情報でしか判断できないので、なるべく詳細に記載してあったほうが信頼度が上がりますし、怪しい人ではありませんよアピールができます。
物件情報サイトに登録した方は、登録するプロフィールの欄を可能な限り埋めてください。
▽できれば書類も用意する
ドイツで賃貸物件を借りる際に提示を求められるのはだいたいこの二つです。
・Schufa(信用取引証明書)
・過去三か月分の収入が分かるもの(給料明細など)
内見の際にすぐに提出しろとは言われませんが、言われたときにすぐ提出できるよう用意できる方は用意しましょう。
▽Schufaって何?
賃貸物件を探しているとよく耳にする「Schufa」は、ドイツでのクレジットスコアを証明書類ことです。
借金を踏み倒したり、家賃や公共料金を滞納したりするとスコアが下がって信用も下がります。大家さんはこの証明書を見て、社会的に信用度のある人かどうか判断するという訳です。
このSchufaはドイツ国内でのクレジットスコアになるので、ドイツに来たての日本人であればほとんど何も書いていない状態だと思います。(良いも悪いもない)
一般的なSchufaの取得方法は対応している金融機関で申し込むか、Immoscout24などの物件情報サイトを通しても取得する事が可能です。
銀行で申し込む場合はドイツの現住所が分かるものとドイツの銀行のキャッシュカードを持参し申請します。金融機関によっては事前にWEBでの申請を行わなければいけない場合もあるので、お近くの金融機関のサイトで確認してみてください。
③新着物件に絞って申し込む
新着順に表示を切り替えて、新着の物件に絞って申し込みをかけましょう。
サイトに掲載された良い物件のほとんどが、一週間以内に借り手が決まってしまう事も珍しくありません。
NEWの表示が付いていない物件に申し込みをかけても、既に借り手が見つかっている可能性が高く、返答が来ない確率が高いので、なるべく新着の物件に申し込むようにすると効率が良いと思います。
④自分の収入に見合った物件に申し込む
ご自身の収入の3分の1程度の家賃の物件に絞って申し込みをかけましょう。
収入の3分の1を超える家賃の物件には申し込んでもあまり意味がありません。
3000€の収入がある場合800€~1000€前後の物件が適正です。
貸し手側は何十人もの申し込みに目を通すことになるので、一番最初は収入で絞り込んでいくことになるため、ご自身の収入の3分の1を超える物件の場合、メールの時点で
はじかれてします可能性が高いからです。
頑張ったら払える家賃の家ではなく、ご自身の収入の3分の1くらいを目安とした家に絞って問い合わせをかけると無駄に内見に行ったり、メールを書いたりする手間が減ると思います。
⑤問い合わせメールは正しいドイツ語で書く
もちろん英語しかできないよ!という方は正しい英語で書くようにして下さい。
貸し手の方に良い印象を持ってもらうためです。
外国人だから貸さないという事はないですが(ないと信じたいです)、やはり相手が抵抗なく読みやすい文章でメールを送ると、印象が良いと思います。
また、私達日本人はドイツでは「外国人」ですので、自分が相手の言葉をどれ程理解できるのかアピールするのも重要な事だと思います。
一度フォーマットを作ってしまえば応用がききますので、知り合いやお友達に手伝ってもらうなどして、最初の問い合わせメールは正しいドイツ語/英語で書きましょう。
▽ドイツ語のフォーマット
筆者が家探しをしていた時に使用していた定型文です。
アレンジして使ってみてください。
Sehr geehrter Herr 相手の名字,
(Sehr geehrte Frau 相手の名字)
ich finde Ihr Inserat hier auf ImmoScout24/Immowelt(自分の使用しているサイトを記載) sehr interessant. Ich suche gerade mit meiner Frau nach einer kleinen Wohnung.(適宜変えてください)
Ich verdiene Netto ca. 手取り額 Euro. Wir haben keine Haustiere oder Kinder und sind beide Nichtraucher. Wenn die Wohnung noch frei ist, würden wir gerne für eine Besichtigung vorbei kommen.
Tel.Nr: 0000000000000
Mit freundlichen Grüßen
フルネームで自分の名前
何人で住む家を探しているか、ペットや子供の情報、毎月の手取り額など
自分の情報を簡単に記載しましょう。
喫煙をしない場合はそれもアピールポイントになりますので記載してもいいと思います。そのほか、ご自身の状況に合わせて書き換えながら使ってみてください。
⑥レスポンスは迅速に
問い合わせをしたのち、大家さんからの質問や内見の予定を聞かれた際は
すぐに返信しましょう。
良い物件はすぐ内見予約が埋まり、すぐ契約者が見つかってしまいます。
とにかく迅速に、見たらすぐ返信するようにしましょう。
⑦不動産屋のサイトから直接問い合わせてみる
Immoscout24やImmoweltなどのサイトを通して、なかなか返信がこない、内見の予約がもらえない場合は、記載されている不動産会社のサイトに直接アクセスして問い合わせしてみましょう。
どういう事かというと、物件情報サイトに情報を載せているのは大家さん本人か、大家さんに頼まれた不動産会社(エージェント)が掲載しているのがほとんどです。
物件情報の一番下に、掲載した会社や担当者の名前が記載されていますので、そこの会社のWEBサイトに直接飛んで、問い合わせをしてみてください。
「Immoscout24(例)でこの物件を見たのですが、興味があるので内見の予約を取りたいです」と書いてみてください。
物件情報サイトを介してだと申し込みをする人が多すぎて、担当者の方も全てのメールをチェックしない可能性がある一方で、自分の会社に直接来たメールは99%チェックするため、返信を貰える確率がぐっと高くなります。
筆者もこの方法で何件か内見の予約を貰う事ができました。
⑧写真が入っていない物件に申し込んでみる
物件情報サイトを見ていると、説明文と家賃の記載のみで写真が入っていない物件を見たことないでしょうか。
この物件、周辺の家賃と比較してみて異常に安くない+説明文に不審な点がなければ
穴場物件だと思います。
写真が入っていないとやはり、他の人も申し込みを躊躇するので競争相手が少なく狙い目です。
筆者は実際に写真の掲載されていない家2件の内見に行きましたが、内見の際に現在住まわれている住民の方がいて、家具などが入った状態での内見でした。
部屋はとてもきれいで、怪しいところは特になかったので、条件が合うのであれば写真掲載なし物件も穴場だと思います。
注意!
写真がないだけでなく、物件の説明も適当だと詐欺の可能性が高い。
文章で必要な情報をきちんと説明している物件にのみ申し込むのが◎
▽何故写真を見せないの?
何故物件情報に写真を掲載しないかに関しては、次のような理由が考えられます。
貸し手が写真を入れない主な理由
1. 現在の住民のプライバシー保護のため写真を入れることができない。
2.大家さんが少し怠慢
3.大家さんが年配の方
4.敢えて写真を入れていない
他の理由もあると思いますが概ねこの4つの理由です。
多くの場合、現住民のプライバシー保護の側面が大きいです。
そもそも物件情報サイトが出る前は新聞の一覧などで家を探す事も普通でしたので、写真なしの物件が必ずしも怪しいという訳ではありません。
⑨必要であれば有料会員になる
お金はかかりますが、不動産屋への仲介手数料と比較すればかなりお手頃な値段で物件を探すことができます。
筆者も家を探し始めて一か月後に有料会員になりましたが、これがかなり効果てきめんでした。
返信が来る確率が全然違います!
少しくらいお金払ってもいいよ!という方には是非有料会員になる事をおすすめします。
▽有料会員のメリット
物件情報サイトの有料会員のメリットは
1.問い合わせが相手のメールボックスの一番上に表示される
2.有料会員にしか公開されていない優良物件が見れる・申し込める
3.有料会員=お金を払ってでも家を探したい!という姿勢が大家の心に突き刺さる
4.プロフィールと希望条件、物件の情報や応募人数などをAIが計算して、その物件に申し込んだらどれ位チャンスがあるのか表示してくれる。
メリットはざっとこんな感じです。
他にもSchufaを無料で取得できたり会社によって様々な利点があります。
優良物件だと一つの物件に100件以上の問い合わせメールが来るのが普通なので、個人的には相手のメールボックスの一番上にメールが表示されるのはかなり大きな利点だと思います。
まとめ
①物件情報サイトの利用がおすすめ
②プロフィールは可能な限り埋める
③新着物件に絞って申し込む
④収入の3分の1程度の物件に申し込む
⑤問い合わせメールは正しいドイツ語/英語で
⑥レスポンスは迅速に
⑦不動産屋のサイトで直接申し込む
⑧写真が入っていない物件は意外と穴場
⑨必殺・有料会員
以上、ドイツで家を探す際のコツを紹介しました。
これをすれば絶対見つかる!という保証はできませんが、実際に経験してみて効率的だと思った方法を書いてみました。
また、ドイツで家探しをする中で「どんな事に気を付けなければいけないか分からない」という方にはこちらの記事もおすすめです!
皆さんの家探しが成功することを応援しています!