ドイツでグリセリンフリースキンケア(硬水+乾燥対策も)

ドイツでグリセリンフリースキンケア

お風呂上りは色白なのに、スキンケアをすると赤黒くくすむ、オイリー肌すぎてファンデが一時間もたない。そんなお悩みの方に心からおすすめしたいグリセリンフリースキンケア。おすすめ商品や、ドイツでやる際のポイントも紹介します。

皆さん「グリセリンフリースキンケア」ってご存じでしょうか?

筆者はこのスキンケア方法を始めて小学校五年生から悩まされたニキビや毛穴、赤黒い顔、油っぽさがかなり軽減したのですが、渡独して間もなく、手持ちの日本から持ってきたスキンケア用品が切れてきたので、乾燥+硬水地帯のヨーロッパでできるグリセリンフリースキンケアについて書いてみたいと思います。長くなってしまうと思うのですが、筆者も本気で書きますのでお肌を改善したい人、オイリーに悩んでいる方は最後まで読んでみてください。

Contents

グリセリンフリーとは

グリセリンフリーのスキンケアとはその名の通り、グリセリンを含んでいない化粧品を使ってスキンケアを行うことです。

グリセリンとは化粧品によく含まれる、保湿成分のことなのですが、乾燥肌の方には本当に味方になってくれる素晴らしい成分です。食品添加物としても、甘味料、保存料、保湿剤、増粘安定剤などの用途があり、安価で安全性が高く、保湿力も高いため、世の中で販売されている98%の化粧品にはグリセリンが含まれていると言われています。

ですが、この「グリセリン」が人によってまれに悪さを働くことがあります。

グリセリンはニキビの原因菌であるアクネ菌の餌になるという研究があり、合わない人が使用することでアクネ菌が必要以上に増えすぎ、ニキビ・毛穴・黒ずみ・赤黒い顔・油でギトギトなど様々な反応が出てきます。

ほとんどの化粧品に含まれているので、幼少期から知らず知らずのうちに使い続けているため、グリセリンが原因でオイリーになってるなんて気づかないことがほとんどだと思います。

筆者も長年、上記の症状に悩まされてきたのですが、グリセリンフリーのスキンケアを取り入れてからかなり改善が見られたので、おそらく私の肌にグリセリンがあまり合っていないのかなと思っています。

▽グリセリンは悪者ではない

ここで一つ注意してほしいことは、グリセリンが悪者なのではなく、人によって合わないことがあるという点です。またその合わないの程度も、かぶれたように赤くなる人もいれば、なんか肌の調子悪いなー程度の人もいるということです。

世の中の98%の化粧品に含まれている訳なので、グリセリンって本当に良い成分なんですよね。保湿力も高いし、合うなら私もじゃぶじゃぶ使いたいくらいです。

でももし、私と同じような症状で悩んでいる方には、最後の砦としてグリセリンフリースキンケアを是非一度試してみてほしいです。


筆者の体験談

▽肌質

筆者の肌質は、10代の頃はオイリー肌、20代はインナードライの混合肌です。

26歳の現在はTゾーン油、頬と口元は乾燥するような肌質で、保湿しないと皮むけするし、保湿しすぎるとニキビができる、めんどくさい肌です。

色は白い方ですが、体と比べて何故か顔だけが赤黒くくすんでおり、毛穴・鼻の黒ずみ・ニキビ・油田のような鼻の油に悩んでいました。

▽グリセリン入りのスキンケアででる症状(似た症状が出る人は要注意)

グリセリン入りのスキンケアをしていたときの症状をあげると

・お風呂あがりはお肌真っ白で綺麗なのに、スキンケアしたあとは肌が赤黒くくすむ、でもスキンケアしないと乾燥する

・光に当たると肌ぼこぼこ

・毛穴ぱっかーん

・翌朝白ニキビ・炎症ニキビ

・朝起きたら顔がギトギト・もはやヌメリ

・化粧して一時間後にはギトギト

・鼻は見事なイチゴ鼻

・毛穴という毛穴から角栓がこんにちは

・肌がざらざら、洗ってもざらざら

・日中体は白いのに顔だけ赤黒いから、ファンデーションの色合ってないんじゃないと指摘される

・皮脂テカリ防止系のベース全然効かない

いかがですか笑

何個か心当たりのあるかたもいらっしゃるのではないでしょうか。こんな症状もグリセリンフリーに変えてからかなり改善しました。


日本でやっていたグリセリンフリースキンケア

日本で使用していた商品を紹介します。

※筆者は湿度の高い日本で、化粧水を使うと何故か顔の油が止まらないので、化粧水は使用していませんでした。

▽固形純石鹸(クレンジング兼洗顔)

石鹸で落とせるメイクを実践していて固形の純石鹸をメイク落とし兼洗顔として使用していました。詳しくは長くなりすぎるので書きませんが、純石鹸には天然のグリセリンが含まれます。ですが、洗い流してしまうものなのでそこまで神経質に気にしてはいませんでした。

安いし洗いあがりすっきりなのに、脱脂力が強すぎず泡立ちも申し分ないので、「白いせっけん」を愛用していました。

▽ビーエス-コスメ エッセンスTW(美容液)

開きっぱなしだった毛穴がきゅっと引き締まってツヤが出て肌が白くなります。パルミチン酸レチノール(ビタミンA油)とビタミンC誘導体(アスコルビルリン酸Na)配合の乳液状の美容液です。成分がファーストアンチエイジングにぴったりで、シンプル、保湿もできで更にグリセリンフリー。エイジングと美白ができる美容液でグリセリンフリーは控えめに言って神。こんな素晴らしい美容液他で見つけることはできません。店舗がなくオンラインでのみ購入可能ですが、小さいサイズもあるのでおすすめです。私はいつもアマゾンの公式ショップから購入していました。

▽アンブリオリス モイスチャークリーム(クリーム)

グリセリンフリーの保湿クリームです。軽めのクリームですが保湿力が高く、何より化粧下地になるのでファンデーションのつきがめっちゃ良くなり、かなり重宝しています。

夜はこんな感じのスキンケアで、翌朝の顔の油が抑えられたので、朝はぬるま湯洗顔→アンブリオリスクリームで化粧に移っていました。

▽イハダ 薬用クリアバーム

ニキビや肌の赤みを落ち着かせてくれる薬用バームです。高精製ワセリンが基材でグリセリンフリーです。肌荒れや皮むけなどどうにもならない時に、保護する役目として使えます。べたつかないテクスチャーですが、付けすぎはテカテカになるので、部分的に応急処置として使っていました。

▽肌美精 ビューティーケアマスク(ニキビ) [医薬部外品] (スペシャルケア)

グリセリンフリーですが、保湿感がほどよく、みずみずしい感触です。筆者は当時ほとんどニキビには悩んでいなかったのですが、いつもより保湿したいときのスペシャルケアとして取り入れていました。赤みを鎮静してくれるので日焼け後にもよく使用していました。

ドイツでやっているグリセリンフリー

湿度の高い日本でグリセリンフリースキンケアは冬の乾燥だけ気を付ければ余裕で乗り越えられるのですが、乾燥して更に硬水地域のドイツではかなり厳しいスキンケア方法です。

そこで、どうしても乾燥する部分は部分的にグリセリン入りの物を取り入れるか、肌を慣らしていくように段階的にグリセリンフリーにしていくのをおすすめします。

また日本からの輸入品などではなく、ドイツ在住者の方が手軽に店頭やオンラインで購入できる物のみ紹介させて頂きます。もちろん日本にお住まいのかたもiherbやamazon、店舗などでゲットできるものですので、チェックしてみてください。

洗顔については、ヨーロッパでは硬水ということもあり石鹸と水の相性が悪いので、日本のように石鹸を泡立てて洗顔というのが主流ではありません。基本的にふき取りで、その後クリームで蓋というシンプルケアが主流です。

ですが日本人の私としては、ばしゃばしゃ水でさっぱり顔を洗いたい衝動がどうにもこうにも抑えられず編み出したこちらの洗顔方法を実践しています。また今から紹介するクレンジングは洗浄力が比較的マイルドなので、ポイントメイクなどは専用のリムーバーを用意することをおすすめします。

▽CeraVe Creme-zu-Schaum Reinigung(日常使いのメイク落とし兼洗顔)

235ml 9.95€(参考価格)

クリームから泡になるという商品名の通り、出すとクリーム状で、水と混ぜるとゆっるーい泡が立ちます。私が普段する軽いメイクは全部落ちますし、洗いあがりがオイリーすぎず、乾燥もしないちょうどよい感じです。洗顔が肌に残っている感じもないのでグリセリンフリーではありませんが私の肌には問題なく使えています。

ドイツでグリセリンフリースキンケア

▽Martina Ginseng Reinigungmilch(乾燥する時メイク落とし兼洗顔)

150ml 17.9€(参考価格)

完全オーガニックでグリセリンフリー、ドイツのブランドなので、ドイツでも手に入りやすいクレンジングミルクです。ケミカルなファンデーションなどは二度洗いが必要かもしれませんが、日焼け止めにパウダー簡単なメイクならきれいに落とせます。

マルティナは日本ではローズのシリーズが人気だと思いますが、ジンセナシリーズは肌のダメージ回復や、キメを整えたり、+αのスキンケアではなく土台を整える感じがするので、バランスのいいラインだと思います。

ドイツでグリセリンフリースキンケア

オイルベースで洗いあがりしっとりなので、肌が乾燥してる、角栓のざらつきが気になる、オイリーなのにつっぱるなって時のクレンジングにぴったりです。公式サイトの使用方法として、一回目クレンジング、二回目洗顔と二度洗いをした後、スキンケアせずに就寝という方法を推奨しいていますが、心もとないので筆者はこのあと、いつもよりクリーム少な目など、量を調整して通常のスキンケアを行っています。

▽CeraVe SA Glättende Reinigung(朝の洗顔)

236ml 12,5€(参考価格)

全顔洗ってしまうと乾燥してしまうので、鼻とTゾーンのみ角質ケアとして使用しています。こちらグリセリン配合ですが、洗い流すので特に問題ないと思います。こちらも泡立ちは良くない(そもそも泡立てて洗うものではないと思われます)ですが、角質を柔らかくするサリチル酸と三種のヒト型セラミド、ナイアシンアミド、ヒアルロン酸配合で、乾燥しないのに角質ケアができる優れものです。

ドイツでグリセリンフリースキンケア

▽Dear Klairs Supple Preparation Unscented Toner(鎮静系保湿化粧水)

180ml 25.99€(参考価格)

日本では使用しなかった化粧水ですが、空気自体が乾燥しているドイツでは水分が必要になるときがあり、肌の調子によって使用しています。

ドイツ語で化粧水はGesichtswasserと言い、ドラッグストアでも何種類か見つけることができますが、あれは日本人が想像するような潤いや水分補給の化粧水ではありません。基本的にコットンに出してふき取り、phバランスを整えたり、単純にさっぱりするためのものです。そのため基本的にアルコールが含まれているものが多く清涼感のある感触です。

私のお気に入りは韓国のブランドKlairsの化粧水です。ドイツで正規品が購入でき、とろみのあるテクスチャーで保湿感があるにも関わらずベタベタしない、シカ成分入りで鎮静もしてくれて、しかもグリセリンフリーという神様のような化粧水です。

ドイツでグリセリンフリースキンケア

▽Dear Klairs Freshly Juiced Vitmain Drop(美白美容液)

35ml 27,49€(参考価格)

化粧水に続き韓国のクレアスの美白美容液です。ビタミンC誘導体5%、シカ成分配合でさらにグリセリンフリーです。美白美容液は乾燥しやすいのでグリセリンが配合されているものが多いのですがこちらは無配合でさらにドイツでも正規品が購入できるという素晴らしさ。ヨーロッパは皆肌を黒くしたい人が多いので、美白系の美容液はほぼ売ってないのが現状ですので、ドイツで買える本当に貴重なグリセリンフリー美白美容液です。

▽Martina Ginseng Fece Lotion(乳液)

100ml 21,12€(参考価格)

クレンジングに続きマルティナのジンセナシリーズの乳液です。ローションとありますが、日本で言うなれば、かなりこっくりした乳液に分類されるテクスチャーです。

肌の基礎をつくり、ダメージを受けた肌をケア。キメを整え、ハリのある肌にしてくれる、なめらかで伸びがよく、香りが生姜のような、ハーブのような、個人的には癒される大好きな香りです。

注意が必要なのはマルティナ商品はほぼ全てがグリセリンフリーなのでおすすめですが、ベースがオリーブ油のためニキビの餌になりやすいオレイン酸が豊富で、ニキビのタイプによっては合わない方もいるかもしれません。ですが、オイルベースのわりにベタベタせず肌を保湿・保護しさらにトーンアップしてくれるので、乾燥したドイツの気候にはぴったりの商品です。

ドイツでグリセリンフリースキンケア

▽CeraVe Feuchtigkeitsspendende Gesichtscreme(部分用保湿クリーム)

52ml 12,9€(参考価格)

こちら、しっかりグリセリン入りです。ですが冒頭でも説明したように、ドイツの乾燥する気候+硬水という環境では、さすがにオイリーな私でも乾燥して肌が痛い部分があります。そんな乾燥が気になる部分(私の場合は頬)は、こちらのクリームで保護します。保湿や肌バリア機能の改善に必要なヒト型セラミドが三種配合。毛穴やニキビなど、グリセリンの影響がもろに出る部分には塗布しないように、スキンケアの最後に部分的に使用しています。夏など、乾燥がそこまで気にならないときは使用しない時もあります。

ドイツでグリセリンフリースキンケア

▽Embryolisse Lait-Crème Concentré (朝化粧前の保湿クリーム)

75ml 19,51€(参考価格)

朝洗顔後こちらのクリームのみでスキンケアを終了しています。色々塗ると、化粧がどろどろになるので、朝はグリセリンフリーのシンプルなスキンケアを心がけています。日本でも使用しており、日本だとバラエティショップでどこでも手に入れることができたこのクリームですが、ここドイツではお隣フランス製にも関わらず、国内であまり流通しておりません。店頭では見つけられんませんが、私はドイツのアマゾンで購入しています。

ドイツでグリセリンフリースキンケア

おすすめの購入先

ドイツで購入する場合、正規品ではない、届くのが遅い、値段が定価より高いなどのトラブルがあると悲しいので、上記商品のおすすめの購入先も併せて紹介します。

CeraVe(セラヴィ)提携のApotheke(調剤薬局)又は薬局のオンラインサイト
こちらからお近くの取り扱い店を探せます。
Dear Klairs(ディア クレアス)Douglasの公式サイト。まれに割引もしていますし、オンラインクーポンも使えます。
dmの公式サイト。ポイントが貯まります。
Martina(マルティナ)Douglasの公式サイト
Embryolisse(アンブリオリス)Amazon.de 出品者によっては古いものを販売していることもあります。口コミなどを確認しましょう。


その他ドイツで買えるグリセリンフリー商品

筆者はまだ使用したことがないのですが、ドイツで購入できるものでグリセリンフリーの商品をちらりとご紹介します。商品の説明は省きますが公式サイトのリンクを乗せますので、気になる方はチェックしてみて下さい。

▽ Dr. Hauschka Rosen Tagescreme(ドクターハウシュカ ローズクリーム)

日本語:https://www.drhauschka.jp/products/detail/1901

ドイツ語:https://www.drhauschka.de/tagescremes/rosencreme-tagescreme/

▽Dr. Hauschka Rosen Tagescreme leicht(ドクターハウシュカローズクリームライト)

日本語:https://www.drhauschka.jp/products/detail/1900

ドイツ語:https://www.drhauschka.de/tagescremes/rosencreme-tagescreme/leicht/

▽Dr,Hauschka Gesichtsöl(ドクターハウシュカ フェイスオイル)

日本語:https://www.drhauschka.jp/products/detail/12457

ドイツ語:https://www.drhauschka.de/gesichtsoel/

▽Dr,Hauschka Regeneration Ölserum Intensiv(ドクターハウシュカ レジェンセラム)

日本語:https://www.drhauschka.jp/products/detail/2054

ドイツ語:https://www.drhauschka.de/regeneration/gesicht/regeneration-oelserum-intensiv/

▽マルティナシリーズ

マルティナはほぼ全てのシリーズがグリセリンフリーなので、おすすめです。自分の肌に合ったラインを試してみてください。

日本語:https://www.martinaorganicskincare.com/

ドイツ語:https://www.mg-naturkosmetik.de/


まとめ

試行錯誤の末、グリセリンフリーのスキンケアに辿り着いたのですが、やはり何事も極端な方法はうまくいかないと思います。自分のお肌をよく観察して、自分に合ったスキンケアを探してみてください。

グリセリンフリーを始めるときのポイントは

・乾燥の季節にやり始めない

・乾燥を感じたら適宜オイルやグリセリン入りクリームを使う

毛穴や赤黒い顔、ニキビ、オイリーにお悩みの方、是非一度試してみて欲しいスキンケア方法です。

筆者は完全に素人ですが、スキンケアの方法や質問があれば分かる範囲でお答えします。コメント欄にて随時受け付けています。

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